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デジタルツインで設備管理を実現する新たなクラウドサービス『MONOLIST』の提供を開始

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デジタルツインで設備管理を実現する新たなクラウドサービス『MONOLIST』の提供を開始

株式会社エム・ソフト(本社:東京都台東区、代表取締役社長:佐藤 圭介、以下 エム・ソフト)は、建設業界、インフラメンテナンス業界、プラント・工場を所有する製造業界などの課題解決を目指し、『Pinspect』をはじめとするさまざまなITサービスを提供しています。この度、デジタルツインで設備管理が可能なクラウドサービス『MONOLIST(モノリス)』の提供を開始しました。
 
『MONOLIST』は、現場の様々な情報を一元管理可能なデジタルツインプラットフォームです。
 
■開発の背景
 エム・ソフトは近年、日本の社会課題であるメンテナンス問題の解決を目指し、AR技術で現場の点検業務を効率化するアプリ『Pinspect』や、プラント・工場を所有する製造業の定期修理(以下「定修」)や保全業務をペーパーレス化するクラウドサービス『Check+』など、現場の生産性向上を目的としたモバイルアプリやWebサービスの開発・提供に力を入れています。
 
特に、製造業においては、「現場の設備・機器の情報が散在している」「現場の状態を簡単に把握したい」「現場に行かずに設備・機器の情報を確認したい」など、様々な課題が生じています。
 
これらの課題解決のため、近年では3次元点群データを用いて現場をデジタル化する取り組みも進められていますが、点群データの取扱いには専用のソフトウェアが必要であるなど、活用にはいくつものハードルがありました。
 
このような経緯から、上記の課題を解決でき、かつ手軽に利用可能なデジタルツインプラットフォームとして、新サービス 『MONOLIST』を開発しました。
 
■『MONOLIST』とは 
『MONOLIST』は、現場の様々な情報を一元管理可能なデジタルツインプラットフォームです。 設備・機器・損傷などの情報(アイテム)をWeb上で簡単に登録・管理することにより、情報を可視化します。また各アイテムの位置情報を現場の3次元点群データと連携することができ、ブラウザ上で手軽に閲覧・共有が可能です。
 
また、エム・ソフトが提供している定修・保全業務をペーパーレス化するクラウドサービス『Check+』と連携も可能で、各アイテムの位置情報と紐づいた作業手順書の作成や、アイテムごとの作業記録の管理を容易に行えます。
 
■『MONOLIST』の主な機能
1.アイテム管理
現場の設備・機器・損傷など様々なアイテムを簡単に登録・管理することが可能です。各アイテムは、管理部門やカテゴリなどで絞り込むことで、必要な情報にスムーズにアクセスできます。アイテムの一括インポートやエクスポートも可能です。また、アイテムの親子構造による管理も機能も搭載しており、関連アイテムを簡単に整理できます。

また、各アイテムには以下の情報を登録・管理することが可能です。
・写真
 各アイテムに関する参考写真やマニュアルを登録し、視覚的に整理できます。
 
・位置情報
 Web点群ビューワーと連携し、アイテムの座標を登録します。
 位置情報を3次元で確認でき、より直感的にアイテムを管理できます。
 
・作業記録
 アイテムの作業記録・履歴を紐付けることができます。
 各アイテムに対して実施した作業の履歴や状況を簡単に把握可能です。
 
 ※別途、『Check+』の契約および連携が必要です。
 
・関連機器
 親子で紐づけられたアイテムをツリー構造で一覧化し、関連性を視覚的に整理できます。
 
・ノート
 メモや申し送り事項など、自由度の高い情報を記録できます。
 

2.Web点群ビューワー
各アイテムの位置情報を点群上で管理でき、簡易的なデジタルツイン環境の構築が可能です。現場に行かなくても形状やアイテムの位置を把握できます。また、点群の閲覧・共有はブラウザで利用できるため、ハイスペックなPCは不要で、気軽に点群データの確認・操作が可能です。

また、点群データ上で任意の箇所の距離・面積等を簡単に測定することができます。オフィスなどの遠隔地でも手軽に測定が可能なため、現場訪問回数を低減できます。また、得られた測定データを作業計画やシミュレーションに活用することで、効率的で正確性の高い業務が実現します。
 
3.Check+との連携
『MONOLIST』は、エム・ソフトが提供している定修・保全業務のペーパーレス化サービス『Check+』との連携が可能です。『Check+』で手順書兼チェックリスト作成時、『MONOLIST』の点群データを参照しながら、対象アイテムを選択し、位置情報と紐づいた作業手順書を作成することができます。また、『Check+』で記録した作業結果は『MONOLIST』の各アイテムに自動でリンクされるため、作業記録の管理が容易に行えます。

■活用事例:ダイキン工業株式会社 化学プラント
『MONOLIST』は、ダイキン工業株式会社の化学事業部でプラントの定修のDXの取り組みの一つとして、『Check+』とともに活用いただいています。既に⼀部のプラント内で効果の検証を行い、定修の品質向上と効率化等の効果を確認しました。
 
本件についての詳細はこちらをご覧ください。
 
エム・ソフト、ダイキン⼯業とともに、デジタルツインとXRで化学プラントの定修DXを推進
https://biz-ar.jp/news/pinspect/2024/02/press-case-daikin/
 
■今後の展望
エム・ソフトは自社サービスの『MONOLIST』『Pinspect』『Check+』の継続的な機能改善、各サービスの連携の強化を行い、製造業界をはじめ、メンテナンスや保全に関わる業務を行う業界のDX推進を支援します。
 
また、エム・ソフトの先進的な技術と経験を結集して、業界の更なる発展に貢献していきます。
 
■エム・ソフトについて
エム・ソフトは、ソフトウェア開発企業として35年以上の実績・知⾒を元に、建設業界や製造業界など多くの分野でお客様のDXを推進しています。XR、画像処理・点群等の領域を強みとしており、『Pinspect』をはじめとする独自のサービス・ソリューションを提供しています。
 
MONOLIST製品サイト:https://pinspect.jp/monolist
Check+ 製品サイト:https://pinspect.jp/checkplus
Pinspect 製品サイト:https://pinspect.jp/
 
今後もエム・ソフトは、『MONOLIST』のサービスをさらに拡充・改善していくことで、高度なデジタルツイン設備管理ソリューションを提供します。

2024.02.14